なまこマンの四国満腹宣言!

瀬戸内海のとある海底に潜む侵略者・なまこマン。来るべき地上制覇の時のために、彼は今日も四国の情報を収集する。 (徳島県を中心とした四国のグルメ・地域情報ブログです。)

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蘇る名店「洞月」の味 小松島中華(マリンパレット徳島)

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今月の初め、僕は徳島新聞ニュースでとても気になる記事を見つけた。

「十数年前に閉店した小松島市の中華そばの名店『洞月』の味を再現したラーメン屋が、『マリンパレット徳島』にて8月5日から9月5日までの期間限定で営業する」というものだ。

(元記事はこちら↓)

www.topics.or.jp

アーカイブhttps://web.archive.org/web/20190812105514/https://www.topics.or.jp/articles/-/240852

小松島の伝説の名店。とても気になる。それに会場のマリンパレット徳島という場所も、現在は閉鎖されていて平時には入れないとのことだ。これはますますもって気になる!

台風一過の青空の下、なまこ調査隊はロードバイクを駆り噂の現場へと向かった。

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小松島市街にほど近い住宅街を、海岸に向けて走っていく。

「本当にこっちで合ってる?」と思い始めた頃に「小松島中華」の看板が現れ、進む道が間違いではないことがわかる。看板の矢印に沿って進んでいくと…

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…マジ?これ登るの?

道は海岸線に沿って山の斜面を登る急斜面へと変わる。ロードバイクを立ち漕ぎして登っていくものの、前日気まぐれで行ったトレーニングの筋肉痛で挫折した(笑)

ロードバイクを押しながら山道を登っていると、やはり案内看板が見えてくる。矢印を信じて進むと、不思議な光景が見えてきた。

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山道の中で、たくさんの車が長蛇の列を成している。

路駐ではなく運転手が乗っているので、どうやらこれは渋滞と見て良いだろう。そしてこの列の先頭には間違いなく目的地がある。

渋滞を横目に先へと進むと、進行方向からスタッフがやってきた。「ラーメンですか?」と聞かれたので「そうです」と答えたら、整理券を渡された。そして、この先に目的地であるマリンパレット徳島があることも教えてもらった。

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山道の奥に見えてきた大きな門。普段は閉ざされているであろうこの門も、今日は「営業中」の立札と共に大きく開け放たれていた。

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こちらが会場のマリンパレット徳島だ。駐車スペースがとても狭いため、車両の入場制限を行っていた。山道の渋滞も入場制限が原因だったようだ。

ロードバイクを建物の傍に停め、僕は案内看板の矢印に沿ってもう少し歩いた。

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ガラス張りの不思議な通路と並走しながら進むと、会場であるマリンパレットのレストランが見えてきた。

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入口のところの建物とレストランは透明な通路で繋がっている。今回はレストランのみが開放されており、通路は閉鎖されていた

整理券番号を名簿に書きこみ、自分の呼ばれる順番を待つ。僕の整理券番号は35番だったが、レストランに着いたときにはちょうど17番が呼ばれた頃だった。店内は多くのお客さんで賑わっており、多くの人がこの小松島中華で洞月の味を味わうのを楽しみにしていたことが伺える。

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レストランはオーシャンビューで、素晴らしい眺めを楽しむことができる。

室内は空調がきいていて非常に快適。ブログのネタ用のメモを整理しながら呼ばれるのを待っていると、ついに僕の番が来た!

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小松島中華肉入(大)とめし(小)(850+100円)

こちらが洞月の中華そばを再現した「小松島中華」だ。白茶色に濁ったスープは、まさに小松島で食べられている「白系」の徳島ラーメンのビジュアルだ。そして、紅白の板かまぼこの彩りがとても印象的だ。

早速スープを一口啜ってみる。ほのかな甘みがあり、後味に豚骨の匂いや旨みを感じることができる。しかしクセや臭みなどはなく、じんわりと旨みの広がるすっきりとした優しい味だ。

麺は徳島の中華そばとしてはやや太めで、やや芯がある感じのもっちりとした食感だ。麺自体の甘みもよく感じられ、スープの甘みと一体となって、より一層優しい味わいとなる。

そんな優しい一杯の中で、強い食感のあるチャーシューが存在感を放っていて、中華そばをボリューミーにしてくれている。シャキシャキのもやしも美味しい。

2年前に徳島に来たばかりの僕は、10年以上前に閉店した洞月の味は当然知らないので、当時の味と比べてどうなのかということはわからない。だけど、この一杯が丁寧に作られている事だけはよくわかる。

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このマリンパレット徳島という施設は元々、富士ゼロックスの保養施設として使用されていたが、近年閉鎖された。

それを小松島市の建設会社である中山建設が買い取り、地域活性化のために活用しているとのことだ。今回の小松島中華開催もその一環で、冒頭の徳島新聞の記事にもあるように社長自らが洞月の元店主夫妻から製法を学んだとのことだ。創業から55年もの間お世話になった小松島の町に、様々な手で恩返しを果たそうという心意気がとても素晴らしい。

そんな心意気と丁寧な仕事の両方を感じることのできる小松島中華を味わえるのは、記事冒頭にも書いた通り9月5日までの期間限定だ。やや辺鄙なところにあるものの、行く価値は十分。まだ行っていないという方はぜひとも行ってみてほしい!

ごちそうさまでした。

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マリンパレットからは小神子海岸に出られる。白い砂浜と粗く削れた岩がフォトジェニック

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肌を露出した格好だったので、道中のマムシ注意の看板に怯えまくっていた(笑)

【スープ】甘口豚骨醤油

あっさり・・★・・こってり

【麺】中太ストレート

柔らかめ・★・・・固め

【個人的おすすめ度】★★★★★

豚骨の旨みがしっかり出ているけれど、クセや臭みの無い優しいスープが特徴的。尖ったものはなくとも、優しく心落ち着く味わい。9月5日までの限定開催なので気になる方はお早めに。